バイヤーの心得とは?
2017年6月26日 7:56 PM | カテゴリー:最新情報
本日 CX-5 XD 入荷いたしました!
SUV好きの私としましては、個人的かつ私利私欲目線でチェックするのはもちろんなのですが
今回はちょっと違っていました。
ん???11万キロだぞ???
あまり10万越えの車両を仕入れてくることは少ないので
なしたろ?ディーゼルだからかなぁ?
※訳:まぁ!どうしたのかしら?
いやいやいや・・・いっくりてんげに想像してはいけません。
※訳:適当に考えた私。
日本各地で週6日オークションが開催されています。
基本情報と画像はPCで見れますが、現地の検査員にお願いして確認してもらう事もあります。
まず、バイヤーは何を確認して、どんな所をチェックして仕入れるのか?
総合して『なぜこの車を仕入れたか?』
今回はこれをチェックしていきます!
まず、こちらのお車11万キロ。
大体は、そこで買うのをやめることでしょう。
皆さん過走行を嫌がりますし、販売店としてもメンテナンスにお金が掛かるんじゃない?
なんて思ったりします。ココからがバイヤーの腕の見せ所です!
ポイントを見ていきましょう。
距離が伸びている理由を考えます。
高年式の割に走行距離が伸びているという事は…
おそらく、短期間で大量移動=高速利用が多かったのでしょう。
これでポイントUPです。
一定回転数で平坦な道を走行することは車にとって負荷が掛からず、
体感では走行距離が半分程度のものと変わらないイメージなのです。
では、きちんとメンテナンスが出来ていたのでしょうか?
ほほう。
オイルステッカーがメーカーのものです。
これでポイントUPです。
定期的にディーラさんでメンテナンスしていたのかもしれません。
他にメンテナンスをキチッとしていたと思われる痕跡は?
タイヤの銘柄はブリジストン。
おそらく、何回かタイヤも交換したことでしょう。
でも国産メーカーを買い続けている所もポイントUP
それでは次にどんな使い方をしていたのでしょうか?
シートのヘタリはどうでしょうか?
乗り降りの回数、運転者の体格など、反映します。
11万キロでこの程度のへたり具合でしたら良好です。
シートリペアは当社でも行いますが、革シートや布シートも
10万キロを待たずに切れることもありますよね。
シートベルトの汚れ具合や、ヘタリ位置でもどんな体格の人か想像できます。
ハンドル・シフトノブはどうでしょうか?
スレ、色ハゲなど、長時間運転しても、直線が多かったのか、
ハンドルを切る回数が多かったのか想像できます。
たまげるほど!きれいだ!
この状態からすると、
街乗りより高速長距離走行が主だったんじゃないか?と想像できます。
フロアマットのヘタリも同じくです。
街乗りだとブレーキを踏む回数が必然的に多くなります。
ペダルの劣化もあまりない事を合わせて考えると
やはり高速長距離説が濃厚です。
運転席以外のシートはどうでしょうか?
先程と同じようにシートベルトも併せて確認しますが、ほぼヘタリはありません。
リヤシートにいたってはシートベルトを出した形跡もなく使用感がありません。
バックドアも空けてみます。
ラゲッジマットを敷いてキレイに使用していたのがわかりますね。
これもポイントUPです。
さてさて、それではエンジンをかけてみましょう。
実際試乗をしてみました!
ディーゼルのドルドルケタケタ…というエンジン音は室内にはほぼ聞こえません。(エンジンルーム内の防音がばっちり!)
走り出しも良好。もたつきません。アクセルを踏むと回転数はさほど上がらないのに、グンと加速します。
足回りも段差でガクガクすることなくスムーズ!本当に走行距離の多い車とは思えません。
どの箇所もポイントUPが多い車です
バイヤー目線でどんな人がお使いになっていたか?プロファイリングしてみます。
※プロファイリングというと犯罪プロファイリングを思い浮かべますが
前使用者は決して犯罪者ではありませんので(笑)ご容赦下さいませ。
おそらく…
長距離移動で使用。
法人所有か単身で使用していた。(人を乗せることが少ない)
荷物は割と少なく、几帳面な性格。
行きつけのディーラーがありすべてメンテナンスを任せていた。
体型はたぶん細身(乗降り程度のヘタリしかない)
まさかの喪黒福造風。
当たっているかどうかはさておき…(!)
次に乗る人がお得な1台かどうか?をジャッジすれば
過走行の分、価格を抑えて購入できるうえに
メンテナンスも行き届いていたので
これから起こりうるトラブル箇所なども想定しやすく
販売する側も、安心してオススメできる1台であります。
ここまでチェックして初めて買った車の良し悪しが判ります。
想像以上の『10万超えの優等生』と言えましょう!
当然チェックだけではなく、車の基本スペックに寄る所もありますが、
それを踏まえてこの車種に目をつけた所も重要です。
バイヤーとは相場だけではなく、この車が辿ってきたストーリーをイメージして、
さらに人間模様を読み取る事も重要なんですね。
しかも、誰かが先に買っちゃうかもしれないから瞬時に判断することも必要です。
長くなりましたが、
より良い車を仕入れる為に丁寧に車と向き合い
ガレージMの展示場に並べています。
是非この心意気を感じて下さいね!
いやこれ…
イチマチの目がハートになっております(。≖ฺωฺ≖ฺ)ニタァ♥ )
買っちまうんじゃなかろうか…
スタッフも惚れる1台!!!とキャッチ作ります(´∀`)♪
阿部でした!